パワークラッシュを使おう(突衝~潜り頭蓋からの起き攻め)

吉光のパワークラッシュ技である突衝は、発生が遅いもののダウンを奪える系のパワークラッシュである。追撃込みで32ダメージとダメージもそこそこ高いため、相手の技に合わせれば大抵の場合はダメージ勝ちできる。

突衝の後はWPの頭蓋がヒットすれば起き攻めしやすいが、実際は軸ずれに弱いのでRPで出せる潜り頭蓋の方が安定する。この潜り頭蓋ヒット後は吉光がダウン状態のため中々起き攻めしづらいと思われがちだが、しっかりと起き攻めに持ち込むことができる。今回はその起き攻めについて掘り下げる。

前転からの起き攻め

起き蹴り二択

潜り頭蓋の後にレバー前方向で前転できる。前転の後はRKで中段キック、LKで下段キックを出すことができ、基本的には二択となる。それぞれ以下のような状況となる。

  • 前転中段キック

後方受け身の場合は相手の12F技と相打ち、横転受け身の場合は10Fと相打ち。上段技で割り込もうとする場合は前転下段キックがしゃがみステータスのため、実質中段キックと下段キックに両対応で割り込むことはできない
後方受け身からの右横移動で回避することができる。ガードされた場合は-12F。

  • 前転下段キック

後方受け身の場合は相手の14F技と相打ち、横転受け身の場合は12Fと相打ち。後方受け身からの左横歩きで回避することができる。
ガードされた場合は-12Fだが、もちろんジャンプや下段捌きはされる余地はある。

前転中段キックはダメージ18とやや高いものの、下段は捌かれてしまうし、効率的な二択とは言えない。そのためこの起き蹴り二択は暴れを抑制するための布石であり、本命は前転からの有利を活かした攻め継続だろう。

からの、前転起き攻め

起き蹴り二択で相手の行動を抑制した上で、前転から起き上がりキックを出さずに攻めを継続する。

この前転の後はやや特殊な状況となっている。一つは、レバー操作により吉光の状態を制御することができ、前転の終わり際にレバーを下方向に入れると吉光はしゃがみ状態となる。
もう一つは立ち/しゃがみに関わらず、キックボタンを含む攻撃については立ち途中状態かつ、先行入力で固有技を出すことができない。RKを押すだけでトゥースマが出る。卍芟を打つ場合などは、硬直の切れ目を見計らってコマンド入力する必要がある。

そのため、出しやすいのは「立ち or しゃがみからのパンチ技」もしくは「立ち途中のキック技」といったところになる。考えられるのは以下のような選択肢だ。

  • トゥースマ

安定行動。フレーム的には簡単に割り込まれてしまうが、起き蹴り二択を警戒されていれば安全に打つことができる。
逆に不利が大きいため、相手が受け身後に最速で横移動していた場合は追うことができる。また空中ヒットした場合でも拾えるのがポイントだ。

  • 迅流撃

パンチ技で下段を狙うといったらこれ。受け身後に相手が立ちガードないしバクステしていれば当たる。横移動にはスカってしまう。

  • 華厳

相手が固まっているところに華厳を狙う。しゃがみ移行しておくと存外スムーズに出すことができる。
前転のおかげで距離が詰まるため十分に華厳が届く距離になる。ただ、バクステされればスカることもある。一度バレてしまうとしばらく使えなくなるが、他の選択肢が生きてくる。

上記より、前転からは次のような展開づくりが考えられる。

  1. 前転中段キックを打ち、二択を受けるしかないという印象を植え付ける
  2. ガードするようになったら迅流撃、あるいは華厳を狙う
  3. 一度太い選択肢を通したらトゥースマなどで手堅く行く
  4. ①に戻る

その場起きからの起き攻め

潜り頭蓋の後にレバー上でその場起きした際、受け身をとった相手とのフレーム差異は以下の通りとなる。

・相手後方受け身の場合:吉光側+17F
・相手横転受け身の場合:吉光側+19F

思っていたよりもずっと有利である! これならしっかりと起き攻めできることがわかる。
その場起きした後に有効な行動としては以下の通り。

  • 峰打ち殺し

両方の受け身に届く安定行動であり、ワンコマンドで出せるためミスがない。
横転受け身の場合は硬直中に重なるため、相手が変な方向にレバーを入れていない限り自動的にガードになってしまうが、「暴れられない」という印象を相手に植え付けることができる選択肢である。

  • スラッシュキック

666入力のコマンド精度にもよるが、素早く入力できれば割り込まれない連携となる。中段ヒットのチャンスを得た上で、ガードされてもターン継続。
ただし、右横移動には回避されてしまう場合がある。

  • 半歩前ダッシュして野槌踏み

安定で削りにいける選択肢。先述の通り大きな有利フレームがあるため、前ダッシュを挟んだとしても相手はジャンプステータス技で飛ぶことができない。
野槌踏みの代わりに卍芟でも良いが、相手の後方受け身に届かないことがあるので野槌踏みの方が安定しやすい。

  • 半歩前ダッシュして吹雪

受け身後に動く相手を高いリターンで刈り取るための選択肢。
基本的に相手はガードするしかないのだが、後方受け身の場合は踏み込みが足りないとバクステにスカることがある。しかし、前ダッシュを伸ばすと後方受け身からの右横移動で回避されるという細かい読み合いあり。
上記に挙げた峰打ちや野槌踏みを見せた後に狙っていくのが良いだろう。

上記より、その場起きからは次のような展開づくりが考えられる。

  1. 野槌踏みで削りに行き、二択であるという印象を植え付ける
  2. 下段を警戒し始めたところに中段を狙う。シーンに応じて使い分ける。
    峰打ち殺し→暴れを安定で潰したい時
    スラッシュキック→壁まで追い込みたい時
    吹雪→壁が遠く、コンボダメージが欲しい時
  3. ①に戻る

起き上がりキックに対して

実は、上記の起き攻めについてはいずれも受け身なしからの起き上がりキックで対応されてしまう。相手は起き上がりキックを最速で出す必要があるものの、その場起きからの峰打ち殺しについてもカウンターヒットをとられてしまう。

これを読んだ場合は、その場起き~バックダッシュが対応としては良い。起き上がりキックが空振りしたら吹雪あるいは外法閃を狙おう。

ただ実際のところ、潜り頭蓋の後に受け身を選択しない相手は非常に少ない。吉光がダウン状態であるため隙が大きく、受け身をとっても安全であるように見えるからだろう。そのため、起き上がりキックのケアについては読み合いが深まってから考えることで問題はない。

まとめ

前転からの起き攻めにも、その場起きからの起き攻めにもそれぞれメリットはあるが、その場起きからの起き攻めの方が割り込まれることがなく、手堅く起き攻めできる点で優秀。
一辺倒になると読まれやすいので、たまに前転を織り交ぜるとバリエーションが増えてよい。

強烈な受け身確定などはないが、受け身をとる限りは吉光が有利で二択がかかる。突衝の期待値が40にも50にも伸びるところなので、うまく活用して効率勝ちに持っていきたいところだ。

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