吉光ブレードの1フレーム目にはカウンターヒット判定がない

救済の1フレーム

鉄拳において「技の入力から攻撃判定発生までの間」は、相手の技を被弾するとカウンターヒット判定となります。

これはコマンドを入力した1F目からカウンターヒット扱いが始まっており、例えばLP(ジャブ)の場合の発生フレームを追うと以下のようになります。

1F~9F10F
攻撃発生
11F~

凡例 カウンター ノーマル

このカウンターヒット判定の例外として、構え移行技、返し技(カウンターヒット判定なし)や、投げ技(投げフレームのみカウンターヒット判定)、レイジアーツ(カウンターヒット判定なし)などが挙げられますが、通常の打撃系に関しては基本的に1F~発生Fまではカウンターヒット判定となります。

ところが、吉光ブレードの場合は以下のようになっています。

1F2F~5F6F
攻撃発生
7F~9F
持続
10F~

凡例 カウンター ノーマル

先頭に救済される謎の1フレームが存在しています。これは、抜刀ブレードでも納刀ブレードでも変わりません。吉光ブレードはれっきとした中段パンチ攻撃ですが、「これ返し技だったよな」「あ、やべっ打撃じゃん」みたいな調整が入ったのでしょうか。ちなみに、持続部分にはカウンターヒット判定はありませんが、相打ちした場合のみカウンターヒット扱いとなります。

バグなのか、仕様なのか

この1フレームはバグなのでしょうか、それとも仕様なのでしょうか。

そもそもいつからこの状態なのか、鉄拳7の初期からなのか、途中からなのか、ずっと以前の作品からなのかどうかもわからない。

と思ったので押し入れから埃をかぶったPS3を引っ張り出し、前作の鉄拳TAG2で調べてみました。

うーん、パッケージが既に懐かしい。

そして、さらに懐かしかったのがコレ。

重ね脇差。

鉄拳5→6で右アッパーがなくなった時は涙しながらこの技をぶっ放したものです。でも意外とリーチが長く、ガードで浮かない無双連拳で、連続ガードではなく、1発止めは確反なし&近いのでブレードの距離と、中々いい性能はしていたんですけどね。アッパーを残しつつ3RPホールドとかで振ってくんないかな。

さて本題に戻りますが、吉光ブレードの謎の1フレーム目について、鉄拳TAG2の時はどうだったのか。

なんと、カウンターヒット判定でした

まずい。これはまずい。鉄拳7のアップデートで「カウンターヒット判定にならなかったため、修正しました」とかいうアップデートが入ってしまうぞ。この記事も公開しない方がよいかもしれませんが、知識欲が勝るので進みます。

じゃあ、さらに前の作品だったらどうだったんだろうか? どうせPS3を引っ張り出したんだったら、この勢いで鉄拳6でも確認してみることに。

かなり完成されているけどもはや相当昔のゲームっていう印象ですね。いやー懐かしい。

さらに何が懐かしいってこの吉光のコスチューム。

鉄拳5でも骸骨面を使っていたので2Pカラーは好みでした。鉄拳4の2Pカラーと並んで傑作ですね。

しかしこの時代の吉光、中々弱かった。初期はブレードが超リーチだったり、壁コンボが背向けLPLK叩き付け→指切確定とかえらいことになってたけど、置き技がしゃがみを経由しないと出ない露払いくらいだし、能動的に仕掛けるにも下段は今より弱い。リスクを負ってブレード暴れしてもコンボが安い。釘打ちがなくスカし確定や確定反撃も厳しい。ザ・弱キャラって感じでしたね。

本題に戻りましょうか。

鉄拳6もカウンターヒット判定でした。あわわ。

ここまでの検証結果を客観的に見てみると、鉄拳7における吉光ブレードの1フレーム目にカウンターヒット判定がないのはバグなんじゃないか…という結論になってしまいます。立ち途中ブレードとかを実装するタイミングで偶然にも組み込まれてしまったのでしょうか。それとも、意図的に…?

活用のポイント

では、この1フレーム目がカウンターヒット判定ではない、という性能はどのような状況下で生きるのか。

この現象に気づいた発端でもありますが、1つはブライアンのワンツー派生。主力の一つとしてカウンターヒットでコンボになる中段派生がありますが、この中段派生はディレイなしで打った場合に1フレームだけ動くことができます。ここでブレードを擦っていた場合、カウンターヒットを免れることができます。

ブライアンのワンツーをガードした後…
例えば隼で暴れた場合、もちろんカウンターヒット
ブレードで暴れていた場合はノーマルヒットとなる
(ノーディレイの場合のみ)

ブレードは下段派生に対して割り込むことができるので、中段派生がカウンターヒットしない、けれども下段派生に暴れで割り込めるという状況が作れます。もちろん中段派生に若干ディレイをかけられた場合はカウンター被弾するのですが、ディレイ幅が大きい場合は逆にブレードがカウンターヒットするので、ブライアン側も意識する必要がある。中段派生に大きくディレイがかからなければ、中段派生と下段派生はファジーガードできる。そのようなメリットも生まれます。

もう一つは吉光側が-9Fの状況。卍裏跳び蹴りガード後が代表的なところでしょうか。この後に吉光ブレードを擦った場合、相手の10F技はカウンターヒットしません。そのため、上記のブライアンのワンツースリーなども該当しますが、10Fカウンターで痛い技を持っているキャラに対しては有効なこともあります。

卍裏跳び蹴りガードで-9F
10F技がカウンターヒットしない

ただそもそも-9Fからブレード擦ってるってどうなん?て話もあるので、無理やり使ってる感じは否めませんが、思いがけずに助かる場合もあるかもしれません。

このような形で救済の1フレームがある吉光ブレード。バグか仕様かといったらバグっぽい。修正されたところで大して影響はなさそうな気もしますが、一応吉光にとってはメリットであるのでこのまま継続すると良いな、と思います。

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