このコラムでは鉄拳の対戦を通して気づいた、考えておくべき方針、戦い方、戦術、コツなどについて書いていきます。
空振りは隙が大きい
さて、対戦する上での基本的な考えの一つに「技は届くように打つ」というものがあります。
これは、言い換えれば「技を空振りしない」ということです。
鉄拳において各キャラクターが持っている技はそれぞれフレームが決まっており、ガード時に何フレーム有利・不利になる…ということも決まっています。
例えば一般的なジャブ(LP)はガードさせて1フレーム有利です。これは、ジャブを打った側の技後の硬直が17Fであるのに対し、ガード側のガードモーションによる硬直が18Fであるため、18から17を引いて残った+1Fが攻撃側のフレーム状況となります。
ここでジャブが空振りした場合ですが、相手のガードモーションによる硬直がないため、ジャブ空振り後の硬直17Fがすべて攻撃を受ける隙となってしまいます。
もちろんこの硬直17Fは非常に小さく、スカし確定を決められることは稀ですが、より硬直の大きい中段・下段技となれば大きな隙をさらす、つまりリスクになります。
反面、鉄拳の技にはガードさせても不利の少ない強力な技が多いため、ガードさえさせればこのリスクを抑えることが可能です。ヒットすれば体力の半分ほどを奪う浮かせ技であっても、確定反撃がなかったり、ワンツーパンチで済んだりします。
もちろんヒットするに越したことはありませんが、少なくともガードさせること。空振りするよりも圧倒的にリスクが低く、ヒット率も上がります。相手を崩すのに困った場合でも、まずこれを意識するとよいかと思います。
そのためには相手との距離感が大切で、「自分の技が届く距離」にいる必要があります。これを間違って「相手の技は届くが、自分の技は届かない」という距離にいると、手が出せません。この距離を調節するために山ステであったり、前ダッシュガードという技術を活用します。
置き技は打ち過ぎないこと
ところで技の空振りについては、あえて技が空振りする位置で技を振る「置き技」があります。
相手が前に出てくるところを予測して技を置いておくのですが、これは正直言って毎回決めるのは難しい。
置き技だけで防御一辺倒の場合、相手には「ただ待つ」という選択肢があり、これはノーリスクになります。しかも、待っているだけなのにそのリターンは浮かせ技やコンボになり得る。
置き技は読み合いの中で有効な戦術ではありますが、あまり打ち過ぎるとジリ貧になりやすい傾向にあります。
まとめ
相手との距離を調節して、隙を伺いつつ、技は届くように振る!
これだけでも、試合の安定度は増すことでしょう。
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