吉光の戸板倒し(6RK)はウォールバウンド誘発技。
ダメージが25と高く、中段で、ガードされても確定反撃なしと考えようによっては強い。シーズン3の時に右横移動へのホーミング性能も上がっている。
しかし、実戦ではあまり使われないし当たらないのが実情ではないだろうか。結局左横移動にはペラペラなことと、吉光が相手をしゃがませるほどプレッシャーをかけられないことに起因していると思われる。
しかし先日吉光動画を見ていたら、すごくうまい戸板倒しの打ち方をしていたのでここで紹介したい。
以下は、TWT FINAL 2019 LCQ(当日予選)におけるeyemusician選手の試合である。
ガードされているが、上記の開始位置から最初に戸板倒しを打っている場面が該当箇所。
何がうまいのかについて解説する。
まず最初に、吉光がジョシーのジャブをガードする。ジョシーが有利である。
ここで、ジョシー側は手を出さない。吉光がレイジ状態であるため、レイジアーツを打たれたら逆転されるのと、当然ブレードも危ないため、相手の暴れを誘っている非常に手堅い選択。
これに対し吉光側はしゃがんでおり、納刀状態なので露薙ぎ払いが狙えるぞ、というプレッシャーをかけている。
プレッシャーに対してひとまずジョシー側はバクステで下がるところを、二択には行かずに卍葛で追いかける。
体力的に10F確反でもKOされてしまうので、安易な二択は避けたと判断される。
卍葛で相手に追いつき、相手とはほぼ密着になる。納刀状態なので、ここでは吉光ブレードのプレッシャーがかかり、またしても相手は動けない。
卍葛から安易にブレードを打てばやられていただろうが、さらにそれを読んだ上で吉光は様子見バックダッシュ。
フレームの有利不利がふわふわして相手が動きたくなるところに、ここで戸板倒し。ガードされてしまったが、この戸板を打つまでの「間」がすごい。かなりの好手であった。ジョシー側も暴れ警戒した上で遅らせの技までガードしており、非常にうまい。これガードすんのかよ、というのが正直な感想である。
いわゆる「ブレードを匂わせて他の技を当てる」という打ち方なのだが、ブレードを匂わせるための卍葛、またその卍葛を打ちやすくするためのしゃがみチラ見せ、というテクニックも含めて素晴らしいポイントである。
単純に「卍葛から一瞬下がって戸板倒し」とコピーして使っても強そうな連携だ。戸板倒しを狙う際にはただ打つのではなく、二択で打つでもなく、他の技を匂わせて相手が動いたところに当てる。ひとつの打ち方として今後の参考にしたい。
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