鉄拳の距離が数値化できない バックダッシュの性能

前回の記事で、吉光の技のリーチに関する数値化について書きました。
 
その中で、逢魔1発(4RP)よりも戸板倒し(6RK)の方がリーチが長いと書いています。
いやいや、そんな馬鹿な。実際には4RPの方が長いでしょ。
はい、私も同意見です。
 
じゃあ、なんでそんなことになってるのか?
鉄拳の当たり判定は、手先だろうが足先だろうがキャラクターに触れるところは全て当たり判定になっています。
前回の計測では相手キャラも吉光だったんですが、吉光の姿勢ってちょっと手が前に出てるんですね。
真ん中あたりに手が出てるんですけど、逢魔の打点の高さは手の位置よりちょっと下になる。で、戸板は手の位置に合うんです。これが戸板の方がリーチが長い(当たり易い)となっていたカラクリ。
 

 
前回リーチを数値化しましたが、あれは「対吉光」でのリーチであり、相手キャラによってリーチ値は異なることになる。
技の絶対リーチというのは正確には存在するんでしょうけど、それが相手キャラに届くかは姿勢を加味する必要があり、技の高さまで絡んでくるため、キャラと状況を限定しない限り机上で「これが届く」と言い切るのは難しい。
なので今回バックダッシュの距離を数値化しようと試みたのですが、前回計測したリーチを元に計るのは不可能ということがわかりました。
 
というわけで今回は、バックダッシュの距離、および相手の姿勢による当たりやすさも考慮した、全体的なバックダッシュの性能について。
対吉光で逢魔より戸板の方が届く、という事例があったように、キャラの姿勢により「届きやすい技」というのがあります。
そんな傾向が掴めれば、有効な技の振り方の一助になるかもしれません。
 
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検証した上中段:卍裏跳び蹴り、ミドルキック、右アッパー、圧切、柄当身、弾割り、神隠し
検証した下段:卍芟、迅流、野槌
 
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■ノーマル系二軍
[仁、ポール、ボブ、アーマーキング]
普通の人たち。裏跳びと柄当身が届きやすい
ボブとアーマーキングは若干足が遠く、卍芟をバクステで避けやすい傾向にある。
 
■ノーマル系一軍
[デビル仁、平八、一八、シャヒーン、レイ、ジュリア]
普通の中でも上位の人たち。裏跳びが届きやすいのは同じだが、3LPが届きにくい。
この中で特にデビル仁と一八は先端の卍芟でも2発目が引っ掛かる傾向にあり、卍芟が有効。
また、レイは下段が届きにくい傾向にある。
 
■腰の低いノーマル系
[ブライアン、ロウ、豪鬼、ノクティス]
手を構えた時の肘あたりに判定がある関係か、圧切が届きやすいグループ。
下段の避け性能は高くない。
 
■手が前に出てる系
[レオ、フェン、吉光]
手が前に出ている関係で、ほとんどの上中段が届きやすい。縦スカしが弱いグループ。
しかしデメリットばかりでもなく、手が前に出てる関係で技をガードした後の距離がやや遠いという特徴がある。
そのため、LPガード>迅流撃とか、LPガード>ジャイアントスイングなどの連携をバックダッシュで回避できるのがこのグループ。
バックダッシュで下段や投げをスカしやすい、と考えてよいだろう。
 
■手が上に出てる系
[ドラグノフ、マードック]
手が前に出ているが構えの位置が非常に高いグループで、右アッパーが当たりやすい
逆に腰の辺りは引いているため、打点がやや下のミドルキックや圧切は届きにくい傾向にある。
特にマードックは手が長いため、手が邪魔で近付きにくく下段が届きにくい。
 
■デカキャラ系
[ギガース、クマパン、ジャック]
バックダッシュ距離は変わらないのかもしれないが、デカいので上中下段なんでも届きやすい
ギガースとクマパンについては、腰の位置の関係でミドルキックだけ届きにくい。
卍そうは安定して2発届く。
 
■足元遠い系
[ラース、ラッキークロエ]
バックダッシュ性能が高い。足元が遠く、バックダッシュに対して卍芟が届きにくい。
上中段も軒並み当たりにくいが、圧切だけが届きやすいのが特徴
この2キャラには圧切が有効ということが言える。
 
■直立系二軍
[クラウディオ、キング、スティーブ]
姿勢が直立に近く、上中段が届きにくい。信頼できるのは柄当身。
下段の避け性能は高くないので、卍芟をはじめとした下段が有効
 
■直立系一軍
[エディ、リリ、ギース、ニーナ、アンナ]
バックダッシュ性能の高い人たち。こちらも届きやすいのは柄当身
上中段が届きにくい上、足元の状況もよく下段をスカしやすい。
 
■直立系エース
[ミゲル、エリザ]
直立系一軍よりもさらに足元が遠く、下段が当たりにくい
柄当身が届く距離は変わらない。
 
■脇締めてます系
[飛鳥、ファラン、ジョシー、一美、リー、マスターレイヴン、シャオユウ]
手が前に出ていないので、上中段のスカし性能が高い
足元はさほど遠くない傾向にあるが、一美とジョシーについては下段も届きにくく、かなり性能が高い。
 
■アウトロー系
[カタリーナ、ニーガン]
構えらしい構えをとっておらず手が前に出ていないので、上中段のスカし性能が高く、ここまで挙げた中で最高
足元も同様に性能が高く、下段も当たりにくい。非常に縦スカしに向いている姿勢の持ち主。
 
■バックダッシュ神
[アリサ]
チャンピオン。下がり幅と体勢が優秀なため、上中下段トータルの避け性能が非常に高い。
そもそもバックダッシュモーションが他キャラと違い、バックダッシュ距離が長い。
 

 
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調査している中で気付いたことは、上中段技については届く届かないがキャラによって結構揺れるのだが、下段は揺れにくいということ。
そのため、下段技のリーチについてはどのキャラが相手でもある程度信頼がおけると言える。
打点が高くなるほどキャラの姿勢によって当たり易い技が左右される。状況とか別の技とか細かい相性については調べるしかないが、ひとまず届きやすい技が何かを知っておくだけでも損はないだろう。

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